自 然



一般向

北海道の森と湿原をあるく

河井大輔 著
発行所: 寿郎社   定価:2,940円(税込)
ISBN
 499007579X

【コメント】
 『北海道の森と湿原をあるく』は「自然を知るきっかけ」として良い本だと思います。北海道の比較的簡単に歩ける散策コースを紹介してあり、どこに行けばどんな木々に会え、どんな鳥を狙えるといった事が多く載っています。
 試しにいくつか行ってみました。例えば、札幌の円山。まるやま〜?(ちょっと不満)と思いつつも実際に歩いてみると、バカにしてはいけないことにすぐに気付きます。大変立派なカツラの巨木が何本もあるのです。こんな街中に!! パシャパシャと写真を撮っているうちに少しずつ木々の名前を覚えていきます。そして少しでも木や花の名前を知ってくると、指数関数的に散策が楽しくなってくるのです。次はどこに行こう!と本書の写真を見ながら週末が楽しみになったりして・・・。
 取材にも1年以上かけたそうで、情報量は多く、写真、文章も素晴らしいです。各コースの説明文はコラムを読んでいるようで、著者の造詣の深さが伝わってきます。



一般向

HOW TO PHOTO―水口博也野生を撮る

水口博也 著
発行所: ティビーエスブリタニカ
定価:2,835円(税込)
ISBN
 4484004127

【コメント】
 脱初心者を狙って技術的な点を学びたいなら、本書はいまいちです。書いてある内容が初心者すぎるのです。写真のハウツー本ならもっと他に適当な書があるはず。
 でもここで紹介したくなったのは、ハウツー本としてではなく、写真集として素晴らしいから!です。普通写真集はテーマが決まっていますが、本書は作例として載っているのでごちゃ混ぜです。オーロラの写真から、本職のクジラ水中写真、陸上のアライグマ、ガラパゴス、そしてなんと大根の葉の接写まで・・、なんてバリエーションに富んでいることでしょう。かえって新鮮で、11枚が際立って見えるのです。写真集ベスト版?と思いました。











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